野球肘
- 投球時、投球後の肘の痛み
- 投げた時に急激に現れる肘の痛み
- 全力で投球できない
- 日に日に増す肘の痛み
- 夜寝ていても痛む
- 野球肘と診断された
- 早く競技に復帰したい
初期症状では、安静時に痛みを感じにくいですが、進行すると、投球に関係ない日常生活におけるちょっとした肘の動作でも痛みを感じるようになります。
野球肘(上腕骨内側上顆障害/上腕骨小頭離断性骨軟骨炎)とは?|岡山市南区・中区 陽だまり鍼灸整骨院グループ
その名の通り、野球の投球動作などを繰り返すことで起こるスポーツ障害のひとつで、特に小・中学生の体が未完成な成長期に多くみられます。徐々に痛みが出現し、初めのうちは投球後数時間で痛みはおさまってしまいますが、時間経ってくると痛みがおさまりにくくなってきます。
ボールを投げるときには肘には大きな力が加わります。
速い球を投げたり、肘下がり・手投げと言われるような悪いフォームで投げたりすると、1回1回の投球で肘にかかる負担が大きくなります。また、球数が増えると負担(疲労)も増えます。つまり、「肘の負担」≒(1回の投球による負担)×(投球数)ということになります。1回の負担があまりにも大きければ骨や靱帯が破損して「怪我」が起こります。球数が増えて肘の負担が大きくなれば「故障」が起こります。
つまり、負担の少ないフォームであれば同じ球数を投げてもかかる負担が軽減されることになります。
野球肘の原因/種類|岡山市南区・中区 陽だまり鍼灸整骨院グループ
上腕骨内側上顆障害(リトルリーグ肘)
1番の原因はオーバーユース(使いすぎ)によるもので、繰り返す投球動作によって、肘に負担がかかることが原因となります。
野球の投球動作は他のスポーツと異なり、繰り返し同じ部分に同じ力がかかり続けるため、過剰に負担がかかりやすくなります。
さらに成長期の小中学生は、大人の骨に比べて「成長軟骨」と呼ばれる脆い軟骨が多いので、怪我が起こりやすくなります。
少年野球選手の20%以上にみられると報告があり、多くは1~2か月の投球中止(ランニング、バッティング、ノックの捕球の練習は問題なし)によりほぼ治癒します。
上腕小頭離断整骨軟骨炎(外側野球肘)
成長期の未熟な骨と軟骨が剝がれてしまう障害で、スポーツ動作などが原因となります。
少年野球選手の約2%に発症すると言われています。原因ははっきりとは判っていませんが、血流障害や遺伝的要素が考えられており、投球動作が加わることにより悪化させます。11歳前後によく発症し、肘の外側の痛みや肘関節伸展障害といった症状がみられます。早期発見されれば、6~12か月間投球を禁止することにより高い確率で回復しますが、症状が進行してしまった場合は「関節ねずみ」となり手術が必要となります。
「肘の痛み」や「肘が伸ばしにくい」と感じたら早期に受診をおすすめします。
野球肘の予防|岡山市南区・中区 陽だまり鍼灸整骨院グループ
野球肘を予防するためには、投球動作を行わないのが一番ですが、以下のような方法でも発症のリスクを抑えることが可能です。
〇十分な準備運動・アイシング
練習前には、肘周りはしっかり時間をかけて準備運動をすることが予防として大切になります。また、投球練習後はアイシングも重要になります。ただし、「投球数を多くしたり、痛みを感じたらアイシングをすれば大丈夫」というわけでもありません。
〇サポーター、テーピング
サポーターやテーピングの使用は、野球肘の予防として有効です。但し、正しく巻かなければ投球に邪魔になることがあるので注意が必要です。
〇ストレッチ、筋力トレーニング
投球動作は、全身の筋肉や柔軟性に支えられています。ストレッチや筋力トレーニングによって、肘だけでなく、肩関節や股関節の柔軟性、筋力強化が重要です。
また、肘周囲の筋肉の硬さに対して「手技療法」や「はりきゅう治療」を行い、オリンピック選手も使用する電気治療器の「ハイボルト療法」を使用し、消炎・鎮痛を図ります。
慢性期では肘に負担がかからないよう、投球動作の見直しを行います。
陽だまり鍼灸整骨院での治療方法|岡山市南区・中区 陽だまり鍼灸整骨院グループ
投球は全身運動のため、骨盤の回旋や肩甲骨の動きを確認し、根本的アプローチとして負担のかからない姿勢に矯正を行います。
特に成長期の子どもは「猫背」が多く、腕・肘・肩・肩甲骨が正常な状態からかけ離れてしまっているため、一連の投球動作に制限がかかってしまうので、理想的な状態にするため「猫背矯正」を行います。
さらに、骨盤の回旋に重要となるインナーマッスルの強度も確認し、必要であれば「8トレ/EMS」でインナーマッスルのトレーニングを行い、早期に練習に復帰できるようケアをしていきます。
野球肘は放置せず、数多くの患者様から喜ばれ、信頼されている陽だまりグループでしっかりと治療しましょう!!
執筆者:柔道整復師
南区洲崎院 院長 神田 剛柱(治療家歴12年)
私は学生時代から柔道をしていました。
その競技経験中に度重なるケガに悩まされていた際に整骨院で柔道整復師の方に治療をしていただきこの職業を知りました。
治療を通じて患者様と触れ合うこの職業に魅力を感じ、現在は施術者として多くの患者様の痛みや悩み向き合っております。
痛みや体の悩みを解決する事は勿論のこと、解決したその先の本来のニーズにマッチした提案を得意とする当院で皆様の未来に「健康」を通じて向き合っていけたらと思います。
陽だまり鍼灸整骨院グループをどうぞよろしくお願いいたします。